定年後も正社員として働きたい人たち。
定年後も勤務を続けるか、または定年退職後に再雇用される継続雇用制度について、制度を利用できる定年直前の社員の6割が60歳以降も正社員としての勤務を希望していることが、独立行政法人「労働政策研究・研修機構」の調査で分かった。一方で「最も実現の可能性が高い働き方」として正社員を挙げたのは約1割で、定年後の待遇をめぐって、社員と企業の思惑の違いが浮かび上がった。
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団塊の世代の方には定年後に不安を感じている人が結構たくさんいるようです。
お金に関しての不安もあるとは思うのですが、それ以上に不安に感じているのがいわゆる地域デビューです。
これまで馬車馬のように働いてきたのが団塊の世代で、企業の名を背おって生きてきた人がほとんどですから、定年後にいきなり個人として扱われ、地域の人たちと何かをやっていくという事に非常に不安を感じているようです。
確かに、引退してしまえば、これまでの発想でいけば、いわゆる老後の生活が始まるわけです。
年金とちょっとしたアルバイト程度の仕事と、孫の顔を見るのが楽しみといったことでしょうか。^^
TVで紹介されているような、豪華な老後を過ごすことはほとんどの人が無理ですし、物価の安い海外でリッチな生活をするというアクティブな人もそんなには多くないでしょう。
つまり、ほとんどの人がいきなり、きまりきった生活の枠から放り出されて、路頭に迷う現象が起こることになりそうです。
正社員として働きたいというのには、給料の面よりも実は「きまった生活ができる正社員でいたい」という考えが背景にあるのではないかと私は考えています。
でも、実際問題企業はやっと人件費を減らせる好機にきているので、すべての人を今までと同じようには雇わないのでしょう。
つまり、なんだかんだ言いながらも引退した人は地域に根付いていく必要があるようです。
先日、マイクロソフトのビルゲイツが今年の7月に引退するという事を発表していたのですが、引退後は慈善活動に参加するとの事です。
また、資本主義の中で勝ち上がったビルゲイツ自身が資本主義には欠陥があるという事を言っており、これまでの資本主義では貧困問題は解決できない事や、人のために努力している人が報われないと指摘しています。
そのような考えから、慈善活動を行うようです。
一方、アメリカの優秀な学生の中にもNPOなど、利益だけを目的としない組織に魅力を感じる人が増えているようです。
これまで優秀な学生は、金融業界に努めて若くして億万長者になるというのが一番良い選択肢だったようですが、そんな事よりも困っている人に役立つことをしたいと考える人が増えているようです。
高度な知識を持っている彼らが、これまでビジネスとしては魅力を感じれなかった(あまり儲からない)所で働くことにより大きな貢献ができているようです。
この様な学生が日本にも増えてきているそうですので、これからはNPOや慈善活動がトレンドになってくるのではないでしょうか。
っと、長々と書いてきたのですが、団塊の世代の人にもぜひ、正社員でお金を稼ぐことよりもNPOや慈善活動の方に目を向けてほしいなぁと思います。
多分草の根ではこのような活動が行われているのだとは思うのですが、もっと大々的にやってみればいいんじゃないでしょうか。
もしあれなら、国が先導してNPO大国、慈善家大国を目指したらいいんじゃないかなぁ。
団塊の世代のパワーはやっぱり凄いので、それを引っ張っていく人が出てくれば大きなことができると思うのですがどうでしょう。
稼ぐ日本も良いですけど、尊敬される日本も悪くないです。