佐賀大でも内定取り消しされた学生の授業料減免

国立大でも内定取り消しを受けた学生の授業料を減免。

佐賀大学(佐賀市)は24日、不況に伴う学生向けの緊急支援策として、授業料免除の特別枠を設けると発表した。親の解雇や事業倒産で、家計が苦しい学生の授業料を減免。就職内定取り消しや内定辞退強要で大学に残る学生にも、同様の救済措置を取る。内定を取り消された学生に対する特別な授業料減免措置を打ち出したのは、国立大学法人では初めてという。

 佐賀大では2008年11月、文化教育学部の学生が大手不動産会社から採用内定を取り消され、留年を決定。自動車関連企業に採用予定だった理工学部生は1月に内定辞退を促され、大学に研究生として残る意向を示している。そのため、家計が困窮している学生と併せて新年度、経済的支援を設けることにした。
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昨日も授業料の救済措置をおこなった大学を紹介したのですが、今回は佐賀大学(国立大では初めて)で行われるようです。


内定取り消しをされた学生を年間十万円で在籍可能に

内定取り消しされた人を年間10万円の負担で在籍していられる制度を導入した大学があります。

企業の倒産や内定取り消しによって就職先を失った学生に対し、甲南大学(神戸市東灘区)は26日、年間10万円の負担で1年間在籍し続けられる制度を新設したと発表した。同大学によると、全国的にも珍しい制度だという。

 対象は卒業に必要な単位を取得しているか、取得見込みの4年生。卒業すると新卒の学生よりも求人が少なくなり、故意に所要単位を取得せずに卒業を先延ばしにすると、授業料などで年間約90万〜130万円の負担が生じることから、配慮した。

 同大学では26日までに6人の学生が、内定を受けていた企業の倒産や経営悪化によって就職先を失っている。
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全国で内定取り消しをされた人は数百人に及ぶのですが、個々の大学には数人程度しかいないはず。

数人程度ならそんなに負担にはならないと思うので、このような制度を導入する大学がもっと増えてもいいのではないでしょうか。

内定取り消しをした企業を公表するという制度を国は導入するようですが、大学にもこのような支援制度をとりいれるよう依頼してみるとよいのではないでしょうか。

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韓国の大学、経済対策で1年間学費無料


韓国の大学、経済対策で1年間学費無料

韓国の大学でも経済対策。

韓国ソウル市の淑明女子大学は24日、卒業生が最大1年間無料で学生の身分を維持できる「ポスト学士課程」を来年3月の新学期から始めると発表した。就職難で卒業をためらう学生が増えている状況に対応した「経済危機克服対策」と説明している。
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韓国だけでなく日本でも、内定を取り消しになった人の学費を安くして留年しやすくしている大学もあるようです。

政府だけで経済危機対策を行うのではなく、様々な機関が
協力して乗り越えなければいけないのかもしれませんね。


私立大学の47.1%が定員割れ

なんだか凄い数字だ。
 

今春の入試で、定員割れを起こした4年制の私立大学は昨年比7・4ポイント増の47・1%に上り、過去最悪になったことが、日本私立学校振興・共済事業団の調査でわかった。

(中略)

今年の18歳人口は昨年比6万人減の124万人。定員割れの私立大が大幅に増えた原因について、同事業団は「18歳人口の減少に加え、大手有名私大が地方での出張入試などで志願者を集めているため、二極化に拍車がかかったのではないか」と分析している。

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47.1%という事でほぼ半数の私立大学は定員割れ状態にあるのですね。

少子化が進んで大学入学者数が減っているのに、大学は増えているそうですがそろそろ頭打ちではないでしょうか。

企業と同じ様に有名大学に学生が流れている傾向があるので、知名度の低い大学はかなり苦しい状態にあるのだと思います。

これから大学淘汰の時代が始まるのは確実ですが、アメリカの大学と同じ様に、入るのが比較的簡単で卒業するのが難しいという大学が増えているそうですので、これからもそういった大学が増えていきそうです。

追記
3年前に書いた「大学改革」の頃には、まだ定員割れは30パーセント位だったようです。

それが、この3年の間に20%増えるってちょっと尋常じゃない気が・・・。

大学って設立計画を立ててから建設が完了するまで何年もかかるので、入学者が減っていても中々建設をストップする事ができないのでしょうか・・・。



大学1、2年生から就職活動へのマナー研修

大学の就職支援も早期化しているようです。

「お辞儀の仕方は、心の表現です。面接に影響しますよ」。今月上旬の奈良市山陵町の奈良大キャンパス。就職活動向けのマナー研修が開かれ、専門会社から派遣された講師の田野直美さんが講堂に集まった約130人の学生に熱心に指導していた。

 学生は席から立ち上がり、田野さんの実演に合わせて会釈を練習。お辞儀の角度は3種類あるらしいが、どこかぎこちない。よく見ると、リクルートスーツ姿の学生がいない。「実は主に1、2年生向けの研修なんです」。奈良大就職課の担当者からそう教えてもらい驚いた。
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この様な事は絶対早い内にやっておいた方がいいですよね。

大学での生活態度も変わってくるでしょうし、就職を意識して勉強するとなると真剣になる学生も出てくることでしょう。

実際、企業のインターンシップに参加した学生に単位を発行するようになった大学では、学生の態度がガラッと変わったそうです。

社会人が働いている姿を見て、仕事を体験してみると、学生だからといって、「ボケ〜」っとしていてはいけないと思うのでしょうね。(笑)

今回の記事は、マナーだけなのかもしれないのですが、それでも将来その様な姿勢や態度が必要だと思えるだけでも成長するでしょうね。

追記
うん?以前書いた「アルプス技研の研修」と何か通じるものが・・・。

やっぱり、今の人たちには、自由よりも型を教える事の方が重要なのかもしれませんね。


国立大学入試問題にも「格差」

国立大学の入試にも格差に関する出題が出たようですね。

文部科学省は、25日から始まった国公立大入試の2次試験(前期日程)について、同日の受験者数などをまとめた。
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 国立80大学348学部では受験対象者18万2336人のうち17万3776人が受験。欠席率は4・7%で、前年より0・1ポイント減少した。公立68大学142学部では、受験対象者4万6280人のうち4万2931人が受験し、欠席率は7・2%と前年を0・2ポイント下回った。

 25日に始まった国公立大入試の2次試験(前期日程)では、「格差」や産科医療の窮状など、最近の社会問題をテーマにした出題が目立った。

 「格差」を小論文で取り上げたのは奈良教育大。非正規雇用の増加を示す総務省のデータをもとに、「現在の日本社会の格差について、読み取れる重要なこと」を3点挙げさせた。
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入試問題にまで出題されるほど格差が注目されるようになったのですが、非正規社員、フリーター、ニートなど数年前までは、ただ真面目に働く気のない人がなるものだとされていた時代があるのを忘れてはいけません。

自己責任ではどうにもならない部分があり、社会システム、雇用システムに問題があると言われるようになったのもごく最近です。

とは言え「問題は問題として認識された時点で大方解決している」と言う人もいますから、教育機関に入試問題として取り上げられる位になったという事は、解決への道をかなり進んでいると言えるのかもしれませんね。


社会人の大学生活

社会人になってからも大学で学ぶ人が増えそうです。

経済産業省や大手民間企業、大学などで構成する「高度金融人材産学協議会」は19日、日本の将来の金融を担う人材の育成・活用に向けた報告書をまとめた。事業会社で財務・金融の専門人材を増やすため、大学で社会人向けに金融の夜間講座を実施するよう提言した。事業会社が金融の知識を深め、金融機関と緊密に意思疎通できるようにする。
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今回の金融関連だけでなく、大学関係者の間では社会人を大学に呼び戻す事が大学存続の為に絶対必要な事であると考えられているようです。

少子化が進む中で、学生数は少なくなってくるので、その減った人員を補うために考えられているのが社会人です。

今現在でも、定年退職した人に生涯学習といった形で教育を提供して少子化の影響を減らしているのですが、それだけでは賄いきれないのでしょう。

そんな中、仕事に知識労働が増え、常に勉強をしておかないとついていけない職業が増えてきています。

そこに大学関係者は目をつけ、社会人を大学に呼び戻そうという活動が活発化しているようです。

これからは、キャリアアップ、転職などの際には大学にもう一度入学するという人が増えてくるのかもしれませんね。

必要になってから勉強するのが一番身につくことを考えると、社会人になってからもう一度大学に行くというのは良い選択であるのかもしれませんね。


ITで教育改革

教育って変わっていくんだろうなぁ、と思わせられる記事。

株式会社ベネッセコーポレーションは、'69年よりスタートした同社の「進研ゼミ」の次世代サービスとして、WebとニンテンドーDSを利用した新たなサービスを行なうことを発表した。

 小・中・高校生向けの添削式の通信教育として有名な「進研ゼミ」の次世代型の学習スタイルとして提案されたのは、Webによる学習や、学習アドバイスをする「メンター制」を取り入れた新しい通信講座「進研ゼミ中学講座+i」と、ニンテンドーDS向けの中学生向け学習ソフト「得点力学習DS」シリーズ18タイトルの2つ。
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勉強って、世の中の知らない事を知れるわけで、普通に考えればめちゃめちゃおもしろい事だと思うのですよね。

しかし、文字だけを追ってひたすら暗記させるだけの授業では、興味を持って取り組む事よりも、ひたすら文字を処理する作業になっているように思います。

そう言った事が、おもしろみが無く勉強する事へのモチベーションを下げる原因になっていたのではないでしょうか。

今回の記事では、WEBやDSが使われているのですが、こういった形で映像や絵を存分に教育に取り入れていく事が、これからどんどん進んでいくのだと思います。

映像や絵だと、リアリティをもって情報を伝える事が出来るので、理解度を高めるのにはかなり効果があるのですよね。

確か、学生時代にあまり勉強が得意でない子が三国志を読んで、やたら歴史に詳しくなったりしていましたし。

これまでは、教育の手段が黒板に書くことであったので、映像や絵を使う事には限界があったのだと思うのですが、WEBを使ってデーターベースとして教材を用意しておけば、いつでも、どこでもすぐに利用できます。

それを全国で共通して利用できるようにネットワーク化してしまえば、誰でも勉強できるようになります。

ITの技術で一番改革が進むのが、医療と教育なんて事が言われているのですが、ITの基盤もかなり整ってきたのですから、そろそろ教育の基盤構築もしていったらどうなのでしょうか。

国レベルで、誰でもどこでも勉強できる教材を、オープンに開放する。

一度作ってしまえば、何度でも、何人でも利用できるのですから、下手な投資をするよりも断然意味があると思うのですが・・・。

追記
NHKでやっている高校講座がやたら勉強になると感じる今日この頃。

この高校講座、文字ではネットに開放されているようなのですが動画もアップしてくれないものでしょうか・・・。


慶応大学にて爆問学問

爆問学問という爆笑問題が司会する番組のスペシャル番組が放送されていたので見ていたのですが、面白かったです。

慶応大学で、慶応大学の様々な分野の教授とディスカッションをしていくという内容なのですが、太田さんの奇想天外な発言がおもしろい展開に導いていくのがよかったです。(笑)

「へぇ〜」と思ったのは、慶応ぐらいになると「将来世の中が悪くなっていたら自分たちが悪かったのだと思え」と教えられるという事。

つまり自分たちが世の中を引っ張っていくという帝王学的な事を暗に教えているようなのですね。

それに対して太田さんが「そういう上から物をいう様な所が嫌いなんだよぉ」と庶民的意見をいっていて少し共感しつつも、まぁ実際に世の中を引っ張っていく立場になる人も多いだろうし当然かなぁとも思いました。

それ以外の専門的な内容はちょっと時間が短いのとディスカッション形式で話す内容がまとまっていないようなので「ちぐはぐ」な感じもしないでもなかったのですが、経済や医学、心理、情報など分野を超えた総合的な話会いになっており新鮮でよかったですね。

それと、太田さんの知識の根源が「お笑いとはなにか?」といった素朴な疑問からどんどん芋づる式に知識を本などから吸収していった事にあるというのに非常に共感しました。

多分、このサイトを見ている人にも博学な人は多いと思うのですが、その多くが自分の疑問と思った事からどんどん知識を身につけていったのではないでしょうか。

福沢諭吉も学問は疑問を持つ事からはじまる的な事を言っていますし本当は勉強するってそういう事なのでしょうね。

今は情報を手に入れる事がコンピューターやインターネットの発展により容易になりました。

つまり誰でも芋づる式に自分の疑問から出発してある程度の(かなり高等な)知識をつける事が出来るのですよね。

それなのにもし、自分はフリーターだからニートだからという誰がつけたかわからないようなレッテルに劣等感を感じて勉強をしないのはばかげていますよね。

フリーター、ニートこそ「将来世の中が悪くなっていたら自分たちが悪かったのだと思え」という気持ちを持ち自らが世の中を作っていく位の発想を持てたら大きな力となるのではないでしょうか。

追記
まぁ、今の世の中を作った博学な方々には早く今の処々の問題を解決してもらわないと将来を作る人の手間が増えてしまうのですけどね。(笑)


大学卒業までに「学士力」を。

大学をテーマパークと考える時代は終わりそうです。
 

中央教育審議会(文部科学相の諮問機関)の大学分科会小委員会は10日、大学卒業までに学生が最低限身に着けなければならない能力を「学士力(仮称)」と定義し、国として具体的に示す素案をまとめた。

 えり好みさえしなければ誰でも大学に入れる「大学全入時代」の到来を控え、「大卒者(学士)」の質を維持する狙いがある。各大学に対しても、安易に学生を卒業させることのないよう、卒業認定試験の実施など、厳格なチェックを求める。

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大学に誰でも入れようになり入学にはあまり意味がなくなってきたので、今後は卒業時の能力を試すことが行われるようです。

そして、その問われる能力なのですが今、社会で求められている能力が網羅されているように思います。

 

 

【知識】
異文化の理解 外国などの文化を理解する▽社会情勢や自然、文化への理解人類の文化や社会情勢などを理解する

【技能】
コミュニケーション能力 日本語、特定の外国語で読み、書き、聞き、話すことが出来る▽情報活用力 インターネットなどの多様な情報を適切に使い、活用できる▽論理的思考力 情報や知識を分析、表現できる

【態度】
チームワーク、リーダーシップ 他者と協力して行動したり、目標実現のために方向性を示せる▽倫理観 自分の良心や社会のルールに従って、行動できる▽生涯学習力 卒業後も自ら学習できる

【創造的思考力】
知識、技能、態度を総合的に活用し、問題を解決することができる


これらの能力を見ているとコミュニケーションに関する能力が重視されているのが見て取れます。

これからは海外とのつながりもどんどん強くなっていくでしょうから、異文化の人たちとのコミュニケーション能力が必要とされている事を反映しているのでしょうね。

何にしても、大学生活に変化が起こる事は間違いないのでしょうね。

 

 




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