脱!松下幸之助

以前、松下幸之助さんの書いた本「道を開く」を読んで、こんな記事を書いていました。

この本を読んだ頃は、まだ松下電器産業という企業のことをよく知らなかったために、今の松下電器は松下幸之助さんの理念や創業精神などが根付いているのだろうなぁと思っていました。

ところが、松下電器も他社と変わらず、不景気の中で今までのあり方ではいけないと考えた時期があったそうです。

実は松下電器では、松下幸之助さんは神格化されており、創業期に作られた企業のあり方が物凄く重視されていたそうです。

ですので、ちょっと位不合理で採算のあわないことでも創業者の考えたことだということで押し通されていたのです。

しかし、不景気だったと言うことに限らず、この様な不合理なことを続けていては企業は成り立たないのは目に見えています。

そこで、このままではいけないと考えた前社長が企業改革に乗り出しました。

今までは、「人の松下」と言われるようにほとんど人を切るということをしていなかったそうなのですが、この時には人を減らすことにも取り組んだそうです。

また、効率の悪い部門なども根底から改革に取り組んだり、採算の悪いグループ企業を清算する事にも取り組んだそうです。

その結果、今は以前に比べても合理的な企業に変革されているそうです。

企業にとって創業者というのは、尊敬すべき人でその人たちが考えた理念や精神は大事にしないといけないと思うのは当然だと思います。

しかし、時代が変われば、企業のあり方も変えていかなければいけないのですよね。

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という言葉があります。

経験は短期的に物ごとを見る目で、歴史は長期的に物事を見る目であるので歴史が尊ばれているのだと思います。

松下幸之助さんも歴史に学ばれていたとは思うのですが、生みだされた精神と言うのは、高度成長期に生まれたものでその精神や理念は今の人たちにとって経験でしかないのだと思います。

そういった事から、不景気の頃は成長どころか衰退に近い状況に日本はあったので、その経験に頼ることは間違いだったのだと思います。

そこで、今回改革が実行されました。

この改革も含めこれらの経験全ては、いずれ企業の歴史となり、後々の人たちはそこからたくさんのことを学ぶのかもしれません。

しかし、一人の人間の生きている時間は長くて100年程度、仕事をしている時間は数十年にしかならないわけですから、その一人の人間を歴史と勘違いしてはいけないのですよね。

長期的な視点を持ち、改革を行う事を厭わない企業が繁栄を続けられるのかもしれませんね。


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今日から松下電器産業はパナソニックになります。 松下電器産業から社名変更したパナソニックが1日、始動した。大正7年に故松下幸之助氏が創業して以来、90年間続いた伝統ある「松下」の歴史に幕を下ろし、新たな一歩を踏み出した。関連記事 これまで松下、Na
  • 既卒、フリーター、ニート就職への道-井の中の蛙ブログ!
  • 2008/10/01 10:38 PM

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