自分を知るために、自分探しをしよう

日経新聞に「若者よ「自分探し」をするな」という記事が出ていました。
 

「探せば石ころみたいに見つかるんですか。」

「何でも自分自分自分、自分探しを人生のメーンテーマにしてしまっていいのか。残念ながら世の中はあなたの為にあるわけではない。まず職探しをして、飯を食えるようになってからじっくり取り組めばいい。」

「必要なのは自分を突き放すこと、露骨に言えば自分の価格、評価をよく見ることです。」


若者の自分探しについては、時々掲示板の中でも話題に上がります。

就職していない間に、自分について色々考えることがいいのか?

それとも、まず就職してから自分について考えるのがいいのか?



この後者の「就職してから」の方は一般的に言われている常識で、その常識を作った世代が団塊の世代だと思います。

団塊の世代というのは、私たちのちょうど親世代、今60歳前後の人たちの事で、ベビーブームのころに生まれ競争を強いられて生活をしてきた世代の事です。

つまり、競争過多の時代でほとんどの人が自分探しなどせず、ひたすら仕事に打ち込んだ世代と言えると思います。

この人たちのやってきたことに関しては非常に尊敬の念を示すのですが、その価値観を今の人たちにぶつけて「自分探し」をするなと言ってしまってもいいのでしょうか。

はっきり言って、今の人たちには非常に「不安定」な人が多いと思います。

自分をまったくもっていないからです。

なぜもてていないかと言えば、学生時代に人間の深い部分について話すことが「重たい」といわれ表面的な軽い話題しか話すことができない状況ができている事が大きく影響をおよぼしているのではないでしょうか。

そして、自分をもたず世間体やTVや漫画などメディアの中の見本を自分にすり合わせることばかりしているので、自分がどういう存在であるのかまったくわからないままでいるのだとおもいます。

この様な状態のまま社会に出ていくと、自分を全くもてていないのですから自ら主体的に行動など出来るわけはなく、昔のように皆と同じことをやっていればいいという時代ならともかく主体性や自立心を持ち自ら考えることが必要な時代に「自分を持っていない」という事は致命的であると思います。

団塊の世代の就職した時期は、高度成長期であり、また工業社会の時代であったので単純作業をしていてもそれなりの給料と安定がもたらされていました。

しかし、今そのような事をしていても正社員にもなれず低賃金で働かされるのがオチです。

今の時代は、情報時代、知識社会です。

常に変革が強いられ、いつでも勉強をする必要がある時代だと思います。

そして、何よりも「自分を知っている」事が重要な時代でもあると思います。

ウィキペディアに団塊の世代の特徴を表すリストが出ていました。

 

 

強い競争心
同世代の競争が激しい
自己主張が激しく、議論好き

自立心と責任感の欠如
自立した人物が少なく、大多数は指示待ち症候群である
周囲から認められない理由を周囲に押し付ける傾向が強い
自分の意見が通らない場合、すぐにふてくされる
「待つ」ということができない。
自らより若い世代の意見には耳を貸さない
家庭に服従を強要し、子の人権を握る[1]


かならずしも、このリストがすべて当てはまるとは言えないのかもしれないのですが多くの部分があっているのではないでしょうか。

これらを見てみると、自立心のなさ=企業への忠誠=会社のいいなり、という構図が見えてきます。

しかし、今はこれではいけないです。

強い競争心=外からの評価ばかり気にしている=自分をもたない

これも今の時代には、無価値です。

どれもこれも古い考え方で今の時代にはそぐわないものです。

それでは、新聞の記事をもう一度見てみましょう。

「探せば石ころみたいに見つかるんですか。」

誰もそんな簡単に見つかるなんて思っていない。でもこれまで真剣に自分について考えた事がないから、今就職せずに時間がある間にそれを行っている。そして、この行動は今の時代いつかはやらなければいけないことである。

「何でも自分自分自分、自分探しを人生のメーンテーマにしてしまっていいのか。残念ながら世の中はあなたの為にあるわけではない。まず職探しをして、飯を食えるようになってからじっくり取り組めばいい。」

自分を持たないとやっていけない時代。自分自分自分になるつもりはないが自分を主張するためには自分の事をよく知らないといけない。まず職に就いたら非正規社員しかなれなくて、そのまま使い捨ての連続になる可能性が高い。

「必要なのは自分を突き放すこと、露骨に言えば自分の価格、評価をよく見ることです。」

この視点は非常に大事だと思う。外からどの様に評価されているのかを知らない人は仕事ができない。

しかし、この考えは外からの評価だけで自分の未来への視点が不足している。将来自分はどうなっていきたいのかという視点がないのです。

この視点を持たないと会社に依存することになってしまい、今の時代では不安定になってしまう。


ここまで見てきたように、今の常識がどれほど信用のならないものであるかわかってもらえたと思います。

賢明な人は常に「常識を疑え」といっています。

常識というのは結局前の世代が作ったものであり、多くの場合その常識は歴史の荒波にもまれて生き残ったものであるわけでもなく噂話程度の短期的にしか通用しないものなのだと思います。



で、結局

就職していない間に、自分について色々考えることがいいのか?

それとも、まず就職してから自分について考えるのがいいのか?

では、どちらがいいのでしょうか?


はっきり言ってどちらもいいと思います。

しかし、就職していないと中々客観的な評価を得るのは難しいので本をたくさん読んだり、自己分析のツールを使ったり、キャリアカウンセラーの人と相談するとよいと思います。

決して「自分探し」は一人で「うんうん」言って考えるものではないです。

何かしらの客観的な判断材料がいるのですからね。


しかし、ひとつ確実に言えるのは今の時代「自分を知る」為に「自分探し」をする事が絶対に必要だという事です。

 

 



コメント
 仰りたいことが良くわかります。今の時代「自分」を持っていないと会社なり世の中なりに潰されると思います。「何がしたいか」ではなく「どうなりたいか」がなんとなくでも見えていれば、少々の苦労は厭わず、なりたい自分への修行と考えられ、こなせると思います。逆に「何がしたいか」に重点を置き過ぎると、自分が好まない仕事が、単なる障害に思えてくるかもしれません。

バンビ〜ノを見ているとそのことが良く理解できます。
  • 29歳男
  • 2007/06/19 11:48 PM
コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック

categories

archives

recommend

recommend

links

search this site.

others

mobile

qrcode