アルプス技研の研修

今日はカンブリア宮殿でアルプス技研の研修風景が放送されていました。

アルプス技研は技術者を派遣している企業なのですが、その研修にはかなり力が入っているようです。

研修というからには、技術をみっちり教え込むのではと思ってしまうのですが全然違って、まず声出しからはじめるそうです。

同じ緑色の服を着ている研修担当者(少し異様に見えました(笑))が、厳しく指導して声出しを徹底させているようでした。

途中で投げ出してしまう人も年に二、三人はいるそうですが、まぁそれくらいはいるだろうなぁという光景です。

半ベソを掻きながらも、みんなで乗り越えていっているようでした。

そして、二日目になると内面を探る研修が行われます。

研修の内容については分からなかったのですが、丸二日間一言も喋らず黙々と内面を探る為の書類に記入たりと作業に取り組んでいました。

自分と向き合う事を二日間させるというかなり精神的にも疲れるとは思うのですが、多くの人がそれだけ真剣に自分に向き合った事はないでしょうし、この研修には客観的に自分を見る為の仕組みがあるのでしょうから貴重な経験をされているのだと思います。

そして、研修の最後には何条もある社訓を90秒で言えるように何度も何度も大声で声出しをしていました。

最後の方には皆声もかれていながらも、皆で乗り切ったという達成感を得ているようでした。




さて、この映像を見て、なんともやってられないなぁと思った人も少なくないのではないでしょうか。

現に司会者の村上さん自身も、皆で大声で叫ぶ事には疑問をもっていてゲストのアルプス技研創業者の方にしつこく質問をしていました。

しかし、創業者の松井氏は、これは必要であるという回答。

「やさしさだと思っている事が実は甘えであったりする」という様な事をいっていました。

普通に生活をしていると、必要の無いプライドを持ち自分に無駄な殻を作ってしまっている事や、人に優しくしていると見せかけて、実は自分に厳しくできない人であったりすることはよくあります。

この様な事を研修の段階で一気に取っ払ってしまうと、後々の仕事において全く違う変化が出てくるそうです。

例として、アルプス技研の技術者は礼儀が正しいという事が評判だといっておられました。


でも、どうしてもあの映像には私たちを不安にさせる何かが潜んでいる様な気がしてなりません。

それが何かと言えば、多分全体主義への反抗心なのでしょうか。

強制的に何らかの活動を大勢にさせる事が映像で映し出されると、なんだか反抗心と恐怖心が共にわいてくるのですよね。

実際研修をすれば得るものは万とあるのは分かるのですが、それによって失うものもある様な気がしてしまいます。

しかし、今現在の仕事で必要とされている事がその失われてしまうものよりも、あの様な研修で得る事の方が有効に働き、優秀な社員を育てるのに大いに貢献するのは間違いないのでしょうね。

礼儀とマナーを身に着け、学生時代に築いた必要のないプライドを捨て去り、度胸と自信を持って仕事に取り組む。

確かに、これを身につけさせられれば優秀な社員が育ちそうですね。


追記
全体に強制的に指導すると、なんだか自由な発想がそがれてしまうような気がしてしまいます。

実際、あの様な研修をする事によって「まぁいいじゃないか」という発想がまったく無くなってしまう可能性があります。

「まぁいいじゃないか」という発想は仕事においてはマイナスに働く事も多いのですが、実はアイディアとして使う場合にはプラスにもなるのですよね。

また、その様なアイディアが欠いている事が、人間に合理的選択だけをさせ余裕のない状態を作り、事故やトラブルの原因になっている事も多々あります。

村上さんが、あの研修に疑問を呈したのも、やっぱり型にはめられることに恐怖というか反抗心を感じたからなのだと思います。

作家という仕事上、強さだけでなく、弱さも扱わないといけないですし、その他にもそぎ落とされてしまう部分もあると思うので、画一的な研修をされるのは困ると言う事だと思います。

しかし、アルプス技研の松井氏もこれから技術者はアイディアを出して行かないと生き残っていけないとの事。

その時にも、あの画一的な研修は役に立つのか、それとも邪魔になるのか考えてみると、う〜ん、なんとも言えない気がします。



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